今年に入ってから、SNSをビジネス活用する方だけでなく、ちいさな活動をしているクリエイターの間でも、「なりすまし被害」が頻発しています。

特にこの秋、被害が急増中!
私とつながってくださっているアカウントからも、何名も被害者がでています。

少し前までの「なりすましアカウント」は、パスワードの抜き取りや総当り突破などがありました。

しかしいま特に注意すべきは、従来の乗っ取りとは異なる「クローンアカウント」なのです。

なぜフォロワーの少ないアカウントまでもが狙われるのか、その理由と、今すぐ実践できる対策を解説します。

パスワード管理をしっかりしても、有名じゃなくても、被害にあう

InstagramやXにおけるクローンアカウントは、あなたの公開されているプロフィール情報や写真・投稿をそのままコピーし、IDだけを微妙に変えて新規作成される偽アカウントです。

これはハッキング技術が一切不要なため、防ぎようがありません。

クローンアカウント詐欺が一般人を狙う理由

なぜ有名人ではなく、そこそこの個人なのか。

それはあなたの「友人・知人からの信頼」が悪用されるからです。
攻撃者は、認証バッジがなく、親しい人間関係を持つアカウントをコピーすることで、「本人からの緊急のメッセージだ」と信じ込ませる詐欺の成功率が格段に高まることを知っています。

🔨クローンアカウントへの防御は「早期発見と集団行動」

クローンアカウントの作成そのものは技術的に防げません。こんちくしょうです。
そのため、私たちが取るべき最善の策は、「どれだけ早く発見し、どれだけ早く削除させるか」に尽きます。

監視を習慣化!自己チェック体制の徹底

IDの変形をチェック:週に一度は、自分のID(例:@example_A)と、それに似たID(例:@example_A_ や @example_A7)がないか、InstagramやXの検索窓で確認する習慣をつける。
一種のエゴサーチともいえます。

    もし「偽アカウント」が出現したら、連携して通報する

    クローンアカウントは、姑息なことに本物をブロックしてきます。
    そのため、本人が気づかず、周りの方が知らせてくれるまでわからなかった、ということが多いのです。

    もしフォロワーさんから、知らせがあったら、やることは2つ。

    1. 偽物が出現したという注意喚起
    1. 最速で削除させる「連帯通報」

    もしクローンアカウントが発見されたら、友人やビジネス仲間など、複数の人に協力を依頼し、一斉に「なりすましアカウント」として通報してもらいましょう。

    同時に、公式であるあなたの正規のInstagramやXのプロフィール、投稿、そしてブログ記事などで、「なりすまし被害が発生している。金銭を要求するDMは詐欺なので無視してください」と明記し、フォロワーに周知徹底を図ります。

    基本的なセキュリティ対策の再点検を

    クローンアカウントの発生そのものは防げませんが、油断は禁物。

    すでに気をつけて運用されているとは思いますが、「不正ログインによる乗っ取り」を防ぐことは基本中の基本です。

    二段階認証や、難解なパスワードを設定しておくのはもちろん、ちょっとでも「不審」だと感じたDMやリンクは即無視です。
    本当に大事な用事だったら、もう一度ちゃんとした連絡をくれるはずなのですから……。

    明日は我が身、私達も監視と仲間との連携を徹底しましょう!