【解説】KDP ロイヤリティ レートと印刷コストの変更に関するお知らせ・2025年6月10 日より

Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)を利用して紙の本を出版している皆さま、ちょっとした節目のご案内です。
なんとKindle Direct Publishingさん、約20年ぶりに紙書籍のロイヤリティレートを変更するとのこと。これは見逃せません。

1️⃣ ペーパーバックで1,000円未満の販売価格は、ロイヤリティが下がります

2025年6月10日から、特定の価格帯の紙書籍のロイヤリティ率が60% → 50%に引き下げられます。

日本:1,000円未満の場合。

参考)米国:9.99ドル未満 ← 1ドル145円だと1,448円相当

つまり、「ちょっと安めの本」を出している人はロイヤリティが10%下がる可能性があるということです。

💸そもそもロイヤリティがほぼ0円という場合も

価格設定によっては、印刷コストとの兼ね合いで、1冊売ってもロイヤリティがほぼゼロになることもありますよね〜。

影響を受けるか確認するには、KDPの「本棚」にログインして、価格設定(税抜きでIPされているもの)が1,000未満かを見てください。

2️⃣ 印刷コストの引き下げ(でも日本は…)

一部地域では、カラー印刷のコストが下がります。

ただし、残念ながら日本(amazon.co.jp)は対象外。

対象となるのは、以下のマーケットプレイスで販売されるペーパーバックです!

🇺🇸 Amazon.com(標準カラー)

🇬🇧🇩🇪🇫🇷🇪🇸🇮🇹🇳🇱(プレミアムカラー)
Amazon.co.uk (United Kingdom), Amazon.de (Germany), Amazon.fr (France), Amazon.es (Spain), Amazon.it (Italy), Amazon.nl (Netherlands)

日本ではそもそも「標準カラー」がなく、プレミアムのみ。
「え、日本でも印刷コスト下げてよ……!」という声、私も心から共感しています。

参考)アメリカのAmazonでの印刷コスト・P108・通常サイズの場合
プレミアムカラー:8.02$
標準カラー:3.92$ 半分以下!

🏗ちなみに… ハードカバーの日本導入は?

ついでに、以前から気になっていた「日本でのハードカバー対応」について、KDPのご担当者にチラッと聞いてみたところ…

「うう〜〜ん、まだなんです」

……とのことでした。
KDPさん、期待してます!

✅対策まとめ:著者が今できること

📉 管理画面の本棚から、1,000円未満の本をチェックする

💰 1,000円以上に再設定するorしない

私もさっそく確認してまいりました。